次世代のSonosリーダーシップ

Patrick Spence named Chief Executive Officer.

私は、Sonosの創業者そしてCEOとして、Sonosを次のレベルに引き上げてくれるリーダーを常に探しています。それを見つけることが私の役目のひとつだと考えています。Sonosは次の成長段階に入っており、その中で最高経営責任者(CEO)の役目を、パトリック・スペンスに引き継げることをうれしく思っています。パトリックはつい最近、ホリデーシーズンの成功ともに、持ち前のリーダーシップを発揮してくれました。さらに大切なのは、Sonosの理念と文化を彼ほど体現している者はいないという点です。

パトリックの就任は、Sonosにとって重要な時期にあたります。音楽はストリーミングへと移行しています。私たちが予想していたよりも時間がかかりましたが、ストリーミングサービスは今では完全に普及し、ユーザーはわずかな料金で利用できるようになりました。例えばSpotify、Pandora、Apple Music、Google Play Music、QQ Music、Amazon Music、SoundCloud、TIDALなどです。音楽レーベルは、使いやすいスタートアップエコシステムを開発し、有料サービスはプラットフォームを構築しています。音楽ファンにとって、これからさらに多くのオプションが利用できるようになると思います。いまでは、Sonosをお持ちのお客様はほぼ全てのものを再生することができます。そして近い将来、あらゆる嗜好、ニッチ、テーマ、それらをくみあわせた形で音楽をお楽しみいただけるようになります。音楽は独特なかたちで進化し続けています。そのことは、当社の使命そしてブランドにとって強い動機づけとなります。自宅で音楽を楽しむ音楽ファンの皆様と音楽クリエイターを繋ぐ絶好の機会と言えます。

さらに、自宅で音声操作が使えるようになったことで利便性が増し、いつでも好きなときにスマートフォン、タブレット、スマートウォッチ、ノートパソコンの代わりとして使えるようにもなりました。Sonosでは、様々なタイミングで様々なアイデアが集められました。しかし、今私たちが取り組んでいるのは、自宅で音楽を楽しむという意義ある体験をお客様にお届けすることです。

当社のホームエコシステムにまつわる他のエレメントも同様に機を熟しています。例えば、消費者向けのWi-Fi市場で高まる多様性と浸透度に見られるように、ホームWi-Fiは大変重要な役割を果たすようになりました。メッシュネットワークとBoostを当社が開発したのはそのためです。スマートホームはテクノロジーの導入にとどまらず、体験そのものとなりつつあります。

これらの変化に適応するため、Sonosが昨年の今頃に開始した方向転換は完了し、今ではさらにその加速しながら、会社の取り組みをけん引するものとなりました。私にはこれからのSonosが担うものがよく見えます。ふさわしい経験、パートナー、フォーカス、そして健やかな未来が。つまり、家庭での音楽体験、そしてSonosの未来はとても明るいといえます。これまでに無いほどに。

リーダーシップの移行に決まった形式はありません。特に、創業者が率いてきた企業には、複雑で急速に変化していく環境において、新しい会社の形成と発展に欠かせない企業文化を伝えていくという強みがあります。しかし、文化はいずれ創業者を乗り超えていかなければいけません。どの企業もたどる道のりです。Sonosにとっては今がそのときです。そして私はパトリックとそのチームが会社の成長を支えてくれると信頼しています。

今後、私は彼らの手助けや助言を行うために、Sonosの社員として残るつもりです。Sonosのリーダーを支えることに加え、今一番情熱を注いでいる2つの分野に力を入れていくつもりです。ひとつは、STEM教育に対するSonosのコミットメントを重視し、拡大していくことです。もうひとつは、スタートアップビジネスの起業を助けるエコシステムを作り出すために、音楽とテクノロジー産業働きかけることです。

すべての家庭を音楽で満たすという使命に向かって働くことは、私の喜びでもあり誇りでもあります。15年という時間は、素晴らしい冒険、厳しい教訓など、さまざまな経験により充実していました。次のチャプターを楽しみにしています。

ジョン