Sonos Beam徹底ガイド
スティーブン・ザフティヒ
Sonos グローバル・エディトリアル責任者
Sonosの製品は、誰にとっても簡単な設定と操作でお楽しみいただけることを念頭に設計されています。しかし、Sonosの体験は、思いのままに豊かで重層的なものにすることもできるのです。Sonos製品を最大限に活用するための「徹底ガイド」シリーズをぜひご覧ください。
2018年にSonos Beamを発売した時、Sonosはとてつもないパワー、明瞭な会話、音声操作を驚くほどコンパクトなサウンドバーに詰め込みました。そして新たな世代には、2つのスピーカーアレイ、穴が正確に配置されたグリル、処理速度と能力が向上したチップ、そしてDolby Atmos(ドルビーアトモス)などのハイレゾ音声フォーマット用のHDMI eARC接続を追加しました。
はじめに
「徹底ガイド」は、Sonosを初めて使う方にも、長期間愛用されている方にも活用頂けるものす。Sonos Beamが初めてのSonosスピーカーなら、ぜひ一からご覧ください。このガイドでは、製品の設定から、他のSonosスピーカーをグループ化してできる高度な機能まで、Sonosの活用方法を段階的に説明していきます。すでに長い間ご利用いただいている場合は、お好きなセクションからご覧ください。新しい情報や、しばらく使っていなかった機能を発見していただけることでしょう。
設定
Sonos Beamを箱から出したら、最初にすべきことは設定です。家具の上やテレビの下に置いたり、 カスタムマウントで壁に取り付けたりしましょう。
Sonos Beamにはコードが2本付属しています。1本は電源用、もう1本はサウンドバーとテレビの接続用です。(テレビにARCまたはeARCポートがない場合は、付属の光アダプターを使用してください。)Sonosアプリをお持ちのスマートフォンやタブレットにダウンロードし、手順に従います。
WiFiへの接続は簡単です。モバイル機器をサウンドバーの上面にあるNFC(近距離無線通信)タグにタッチし、Sonosアプリの指示に従うと、Sonos Beamがテレビのリモコンと同期して、ストリーミングサービスや音声サービスが追加されます。
パッケージについて
Sonos Beam (Gen 2)は、新しいサステナブルなパッケージを使用した初のSonosホームシアター製品です。配送を効率化するコンパクトな箱、インクの使用を最小限に抑えたイラスト入りのプレミアムな非塗工クラフト紙、発泡ポリエチレンの排除、持続可能な手法で調達された紙を使用したギフトボックスなどを特徴としています。Sonosのサステナブルなパッケージの詳細は、こちらのブログ記事
をご覧ください。
Sonosアプリ
Sonosアプリは、スピーカー(とシステム全体)の操作パネルが手のひらにあるようなものです。基本的なアイコンを2、3個覚えたら、アプリで簡単に操作できるようになります。アプリを使用するための詳しいチュートリアルは、こちらをご覧ください。
お気に入りをすばやく見つけたり、新しい使い方を発見したりするのに役立つ、よく使われる機能をご紹介しましょう。
スピーチエンハンスメント機能—テレビを視聴している時に、再生画面の吹き出しアイコンをタップすると、人の声が強調され、セリフを聴き逃さずにストーリーを楽しめます。
ナイトモード—再生画面で三日月のアイコンをタップすると、大きな効果音を抑えて静かな音を強調します。
マイSonos—膨大な数の楽曲、アルバム、本、ポッドキャストがあったとしても、お気に入りの数曲や数冊だけを何度も聴いたり読んだりすることが多いですよね。画面の一番下にある星のアイコンをタップし、検索したお気に入りコンテンツをマイSonosに保存しておけば、後からすぐにアクセスできます。
検索—ツールバーで虫眼鏡のアイコンをタップすると、アーティスト、曲、アルバム、プレイリスト、ステーション、ジャンルごとに検索ができます。
参照—何を聴けばいいか迷ったら、画面の一番下にある音符のアイコンをタップして、Sonos Radioやお気に入りの音楽配信サービスから新しい音楽を発見しましょう。
Dolby Atmos(ドルビーアトモス)
Dolby Atmosは、アクションの最中にいるような臨場感を生むサウンド技術です。 これにより、飛行機が頭上を飛んでいるかのように、足音がすぐそばを横切るかのように、楽曲が自分の周りで奏でられているかのように感じられます。
Sonos BeamでDolby Atmosを利用するには、Dolby AtmosとAtmosコンテンツ対応のテレビが必要です。Dolby Atmosサウンドが再生されているかどうかを確認するには、こちらの記事をご覧ください。
タッチ操作
Sonosシステムは、リスニングスタイルに合わせてフレキシブルに調整されるように設計されています。私たちはスマートフォンを生活のあらゆる場面で使用しているので、たまにその存在を忘れたくなりますよね。でも、音楽を止めてしまっていいということではありません。
Sonosのスピーカーは全て、アプリを使わなくても、タッチ操作やボタンで管理できるようになっています。
再生/一時停止:
再生/一時停止ボタンを1回押すと、コンテンツを再生または一時停止できます。
スピーカーのグループ化:
再生/一時停止ボタンを長押しすると、スピーカーがグループ化され、最後に使用していたスピーカーで再生されていたコンテンツがSonos Beamで再生されます。
音量調整:
再生/一時停止の左にあるボタンを押すと、音量が下がります。
再生/一時停止の右にあるボタンを押すと、音量が上がります。
曲のスキップ:
タッチ操作部を右方向にスワイプすると、次の曲にスキップします。
左方向にスワイプすると前の曲を再生します。
注:タッチ操作部はSonosアプリで無効にできます。[設定]メニューで[システム]をタップして、製品リストから[Sonos Beam]を選択し、[ハードウェア]の[タッチ操作]をオフに切り替えてください。
直接操作とAirPlay 2
お気に入りのアプリを使用してSonosでストリーミングする方法もあります。
Spotify、Audible、Amazon Music、Pandoraなどのサービスは、それぞれのアプリでSonosを操作できます。外部スピーカーでの再生を許可するボタンを探してください。
さらに、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスやMacでは、Apple AirPlay 2を使用してお気に入りのアプリから曲をSonosに送り、サウンドを再生できます。
ハンズフリーのアシスタント機能
タイマーをセットする、最近お気に入りのストリーミングのエピソードを聴く、1リットルは何ccかを調べる時などに役立つのが音声アシスタントです。Sonos Beamは、Amazon Alexaに対応しています。Sonos Beamの上部にあるランプが点灯していると、マイクがオンになっており、音声アシスタントを使用できることを示します。ランプは有線接続されているので、ランプが消えているとマイクもオフになっています。
Trueplay™
サウンドの大部分は、聴いている環境に左右されます。厚い絨毯の上で、たくさんの枕にもたれて居心地のよい部屋にいる時と、固い床の広い空間で聴く時では、スピーカーのサウンドは大きく異なります。iOSデバイスのTrueplayチューニング技術は、部屋のサイズや家具など、Sonos Beamの設置場所に与える影響を測定し、サウンドバーを意図通りのサウンドにファインチューニングします。
設定中に、Trueplayを使用してチューニングするように求められます。後でチューニングしたい場合は、[設定]メニューで行ってください。[システム]をタップし、製品リストから[Sonos Beam]を選択して、[サウンド]セクションの[Trueplay]をタップします。
究極のホームシアター構成
Sonos Beamでは、テレビ番組や映画、ゲームのサウンドが際立ち、会話が明瞭になるだけでなく、低音に迫力が増します。ホームシアターの構成を拡張したい場合は、2つのオプションがあります。
- サブウーファーを追加する。Sonos Subをホームシアターに追加すると、低音を身体で感じられるようになります。また、Sonos Beamの低周波域が開放され、中音域と高音域のサウンドが豊かになります。
- 2台のリアスピーカーをつなげてサラウンドサウンドにする。互換性のあるスピーカー(Sonos One、One SL、Five)を2台追加すると、ホームシアターの可能性が最大限に広がります。足音、ささやき声、背景音楽の要素などのアンビエント効果により、スクリーンに映る世界に完全に入り込むことができます。
究極のホームシアターの作り方については、こちらをご覧ください。
Sonos BeamとSonosシステム
Sonosは、音楽好きの人たちが家のどこにいても音楽を楽しめるようにするというシンプルなビジョンで、マルチルームリスニングの先駆者となりました。
しかし、家での生活様式は、絶えず変化しています。部屋から部屋へと移動し続け、パートナーや家族、ルームメイトと顔を合わせることもあります。こんな時には、サウンドをみんなで共有して楽しむことができます。そして、家の別々の場所で、自分自身の時間を過ごしたい時もあります。複数のスピーカーがあるSonosシステムでは、自宅での過ごし方に合わせてリスニング体験を調整できます。サウンド体験を拡張したいと思ったら、sonos.comでポータブルスピーカーや建築用スピーカーなどの詳細をご覧ください。