初心者向けの屋外用スピーカーガイド
豊かで臨場感あふれるサウンドと聞くと、屋内でのサウンドシステムを思い浮かべますが、プレミアムなサウンド体験を家の中だけに留める必要はありません。屋外用スピーカーがあれば、サウンドシステムの届く範囲をお庭やパティオ、プールサイドでの集まりにまで広げられます。このようなスピーカーは天候に耐えられるよう設計され、季節を問わず朝から晩まで屋外の空間を音楽で満たします。
「屋外用スピーカー」という言葉の意味が幅広く曖昧に感じられるかもしまれませんが、実際にそのとおりです。屋外用スピーカーにはいくつかのカテゴリーがあり、それぞれ異なる機能や使用するシーンに対応しています。たとえば、サーフェスマウント屋外用スピーカーは、お庭やパティオの木梁や石壁などの外部表面に直接設置できるように作られています。屋外用スピーカーの中には、お庭の自然な風景に溶け込むランドスケープスピーカーや、お庭の隅々や遠くの場所まで持ち運んでサウンドを楽しめるポータブルスピーカーもあります。
このガイドでは、サーフェスマウントのOutdoor Speakers by Sonos and Sonanceをご紹介します。また、Sonosのポータブルスピーカーや建築用スピーカーについてもご説明し、さわやかな屋外空間を豊かなサウンドで満たす方法をご紹介します。
屋外用スピーカーは買う価値がありますか?
ホームサウンドシステムを自宅の外にも広げると決めたら、屋外用スピーカーは価値ある投資と言えます。
でも、他にも選択肢があるのでしょうか?たとえば、パティオへのドアを開けたままにしてリビングルームにあるシステムを大音量にすることも可能ですが、豊かできめ細かなサウンド体験になるとは考えられないでしょう。またはパティオに屋内用スピーカーを取り付けることも可能ですが、このようなスピーカーは天候に耐えるよう設計されていないので、日光や雨、風などでダメージを受けてしまうかもしれません。
屋外用スピーカーは、外の空間で高品質なサウンド体験を実現するだけでなく、実用的な問題にも対処できるのです。そのデザインはスタイリッシュで、お家やお庭の景観に自然に溶け込みます。Sonosの屋外用スピーカーとSonos Ampをペアリングすると用途が広がります。家からお庭に広がるシームレスなマルチルームオーディオシステムや、独立して動作する屋外専用サウンドシステムを構築することもできます。チョイスはあなた次第です。
サーフェスマウント屋外用スピーカーには設置業者が必要ですか?
サーフェスマウント屋外用スピーカーの購入を検討する際には、多くの方が設置を専門業者に依頼している点も考慮してください。スピーカーに付属しているブラケットは、木材やれんが、石にも取り付けられるので、設置場所の選択肢が広がります。ただし、これらはパッシブスピーカーなのでアンプを通じて電力を供給する必要があり、設置はSonosの専門業者に依頼する必要がある場合があります(詳細は下記を参照)。
賃貸住宅でいつかスピーカーを取り外して新居へ持っていくなら、サーフェスマウント屋外用スピーカーを設置する費用と手間は割に合わないかもしれません。一方で、ご自宅を所有していて、いずれは売却することをお考えなら、屋外スピーカーを設置したままにすることでご自宅の価値が上がり、買い手にとっても魅力的になるでしょう。
屋外用スピーカーを取り付けたくない場合、他にオプションはありますか?
サーフェスマウント屋外用スピーカーが現在の状況には適していないが屋外でサウンドを楽しみたいという方には、他にもオプションがあります。
- ポータブルスピーカー。ポータブルスピーカーなら穴を開けたり複雑な配線が必要ないので、サーフェスマウントに踏み切れない方にもぴったりです。ウルトラポータブルなSonos Roam 2やフルレンジのSonos Move 2などのSonosスピーカーは、屋外でも優れたサウンド体験を実現し、Bluetoothで音楽をどこへでも持ち運べます。
- 建築用スピーカー。スピーカーを屋外空間やパティオに自然に溶け込ませたいなら、天井埋込み型スピーカーが最適なオプションかもしれませんが、設置できるかどうかを専門業者に相談することをおすすめします。サーフェスマウントスピーカーと同様に、建築用スピーカーは一般的に専門業者による設置が必要です。また、これらはパッシブスピーカーなので、Sonos Ampなどのアンプで電源を供給する必要があります。さらに、選択した建築用スピーカーがIP規格に準じており、屋外での使用に適しているかどうかも確認してください。
- ランドスケープスピーカー。ブランドによっては、スピーカーを地面に埋め込んだり、お庭の自然な景観に溶け込ませるランドスケープシステムもあります。設置には大がかりな作業が必要で、設置する場所によっては長期間の使用で劣化しやすくなりますが、広い屋外空間をカバーしたい場合には検討する価値が十分にあります。気に入ったパッシブランドスケープスピーカーのセットが見つかったら、Sonos Ampと接続して電源を供給できます。
屋外用スピーカーは防水・耐候性ですか?
ほとんどの屋外用スピーカーやポータブルスピーカーは、天候に対応できる保護機能をある程度備えています。とはいえ、すべてのスピーカーがほこりや湿気、水分などの侵入から保護されているわけではありません。
屋外用スピーカーの耐候性や耐水性を評価する場合は、それぞれのIP規格を確認してください。IPとは「Ingress Protection」の略で、この規格にもとづいてスピーカーの保護レベルを簡単に評価できます。
一般的なIPコードには2つの数字 (IP56、IP66など) があります。
- 防塵性能 (0~6):最初の数字は粉塵などの固形物の侵入に対する保護性能を示し、数字が大きいほど保護等級は高くなります。たとえば、「5」はスピーカーがほこりから保護されていることを示し、「6」は完全にほこりが侵入しないことを示します。
- 防水性能 (0~9):2つ目の数字は水に対する保護等級を示し、「7」以上はスピーカーが完全防水(水没しても大丈夫)であることを示します。
Sonosの屋外用スピーカーはIP66規格に準拠し、高い耐水性を備えています。Sonosのポータブルスピーカーは屋外での使用を想定した設計で、Sonosのポータブルスピーカーは、耐候性にも優れています。Sonos Move 2は、IP56規格準拠で、お庭、公園、キャンプ場など、どこへ持ち出しても長時間の使用に耐えられる頑丈な設計を誇ります。暴風雨やプールに沈んでも壊れないタフなポータブルスピーカーをお探しなら、IP67規格の頑丈なSonos Roam 2が最適でしょう。
屋外用スピーカーの電源はどのように供給されますか?
スピーカーの電気の供給には、アクティブとパッシブという2つの種類があります。アクティブスピーカーは内部にアンプを搭載し、スピーカーに電気を送るため、他に何も必要ありません。パッシブスピーカーにはアンプが内蔵されていないため、電源として外部のスピーカーアンプやAVレシーバーが必要です。
Sonosの屋外用スピーカーはパッシブ型(Sonosの建築用スピーカーもすべて同様)です。Sonosのポータブルスピーカーはアクティブ型で、外部アンプは不要です (どこへでも持ち運べることが目的なので、理にかなっています)。
電源のことを心配してパッシブスピーカーを諦める必要はありません。Sonosのパッシブスピーカーなら、Sonos Ampで簡単に電源を供給できます。
Sonos Ampには、EQを最適化して迫力のあるサウンドを実現するDSP(デジタル信号処理)技術と、スピーカーをオーバードライブから守る「建築用スピーカー検出」機能を採用しており、最高の音質とパフォーマンスを引き出します。スピーカーを追加してもっと豊かなサウンドを楽しみたい場合は、Sonos Ampなら最大3ペア(合計6台)の屋外用スピーカーに安定的に電力を供給できます。
屋外用スピーカーは何台必要ですか?
屋外用スピーカーが正確に何台必要かは、カバーしたいリスニング空間とスピーカーをどう使うかによります。
Sonosの屋外用スピーカーはペアで販売されており、ほとんどの屋外空間で豊かなサウンドを楽しむためには、少なくとも2台のサーフェスマウントスピーカーが必要となります。とはいえ、屋外空間の状況は、屋内空間よりも異なる環境条件を持つ傾向があります。大部分が囲まれた空間ですか?近くに車などの交通騒音や環境雑音がありますか?このような点を確認して、必要なスピーカーの台数を決めてください。そして、設置には専門業者にご依頼されることをおすすめします。
屋外用スピーカーはどこに設置すればよいですか?
サーフェスマウント屋外用スピーカーは、リスニングエリアに向けて設置することで、最高の音響効果が実現されます。スピーカーを頭上に設置したい場合は、リスニングエリアに向けて下向きに調整するだけで理想的な音響を生み出せます。
スピーカーは横向きでも縦向きでも、美的感覚に合わせて設置できます。どちらにしても音質に変わりはありませんので、ご安心ください。縦置きにする場合は、ツイーターを縦向きにしてSonosのロゴが下にくるようにしてください。
スピーカーの正しい設置については、Outdoor Speakers by Sonos and Sonance取付説明書で詳細をお読みください。
屋外用スピーカーは塗装できますか?
Sonosの屋外用スピーカーは、頑丈なポリプロピレン製のエンクロージャーに収められ、好きな色に塗装して外観をカスタマイズできます。屋外での使用を考慮し、耐候性のある屋外用塗料を使用することをおすすめします。スピーカーとグリルはどちらも塗装できますが、グリルは塗装する前に取り外し、塗料が完全に乾いてから取り付けるようにしてください。
塗装方法について詳しくは、取付説明書をご覧ください。グリルの交換が必要になった場合でも、ブラックまたはホワイトの屋外用スピーカーグリルをペアでご購入いただけます。
屋外用スピーカーの操作方法は?
屋外用スピーカーがSonos Ampに接続されていたら、Sonosアプリで直接操作できます。
もちろん、スマートフォンを使わないホームコントローラーや、お庭の照明や屋外風呂の温度を調節するコントローラーを使用したい場合もあるでしょう。ご安心ください。もちろんできます。Sonos屋外サウンドシステムとスムーズに接続するために、サードパーティ製のコントローラーやハードウェアに「Works with Sonos」のマークが付いていることを確認してください。
Sonosサウンドシステムを、家でも外でも
Sonosサウンドシステムの豊かなサウンドは、屋内外どこでもお楽しみいただけます。
暖かい季節には庭で集まる機会が増えますが、屋外用スピーカーがあれば音楽をずっと楽しむことができます。スピーカーはどんな天候にも耐えるよう設計されているので、雨の日も寒い日も音楽を楽しむことができます。
また、屋外用スピーカーはSonosの他のスピーカーとも同期できます。ワイヤレススピーカーを追加すれば、家全体に広がるオーディオシステムが構築され、映画鑑賞やダイニング、お庭での集まりなど、あらゆるシーンがさらに楽しくなります。
Sonos屋外用スピーカーシステムの設置やデザインに関するサポートは、お近くの設置業者にご相談ください。