試合の日はいつも、アンフィールド・スタジアムへ向かう道にあふれる5万人の観客の足音で始まります。そして、サポーターたちが通り抜ける入場ゲート、地元の人たちの喋り声。続いて、リヴァプールFCの選手たちがフィールドでウォームアップを始めると、スタジアム中に響き渡るアナウンサーの声。さらには、スタンドに集まったファンが盛り上げるチャント（応援歌）。これらのサウンドが、その場にいる人たちの胸の鼓動を高めるのです。

そして、キックオフの直前、現代ならではのちょっとした魔法が起こります。アンフィールドに行けない人も、待ちに待っていた歌を聴くためにテレビをつけます。「When you walk through the storm, hold your head up high...」で始まる、ジェリー＆ザ・ペースメイカーズの1963年のヒット曲『You’ll Never Walk Alone』は、リヴァプールFCの公式アンセム（テーマソング）です。この歌により、あたかも自分たちが今いる場所と、この輝かしいホームスタジアムとの境界が崩れるような錯覚に陥ります。数秒もしないうちに、ジェリー・マースデンの柔らかな優しい歌声は、一字一句を歌い上げる熱心なリヴァプールファンの大声にかき消されます。SonosとリヴァプールFCとのパートナーシップの素晴らしさを全員が感じられる特別な瞬間です。

「スタジアムでリヴァプールのアンセムを歌うと、この上なく気分が高まります」と語るのは、物心がつく前から試合を見に来ている地元サポーターのイアン・コーエン。「何度聴いても鳥肌が立ちます。」

Sonosにより、世界中のどこからでも家にいながらスタジアムと同じ感情を、かつてないほどの臨場感で味わうことができます。ドイツ、日本、あるいはカリフォルニア州にいたとしても、一緒にアンセムを歌っている瞬間は、マージー川のそばにあるこの神聖なグラウンドにいるように感じられます。きっと心臓の鼓動も、少し速くなっているかもしれません。

歌が終わると、束の間の静寂。そして、キックオフを告げるホイッスル。ケニー・ダルグリッシュ・スタンド、アンフィールド・ロード・スタンド、メインスタンド、そして伝説的なKOPスタンドから成るアンフィールドが熱狂に揺れ、選手たちが動き出します。この高揚感がたまりません。

リヴァプールFCの現監督、ユルゲン・クロップは、このサウンドと活気にチームを前進させる力があると信じています。「アンフィールドの雰囲気ほど最高なものはありません」と、クロップは言います。「サポーターがチームに影響を与え、試合を左右するいい例です。」タッチラインからファンにもっと大きな声を要求する姿が頻繁に見られるクロップ監督。彼のサッカーが、その容赦ない陽気なプレイスタイルから「ヘビーメタル・フットボール」と呼ばれているのも頷けます。

このチームの素晴らしさはそれだけではありません。リヴァプールFCは、まるでオーケストラのようだと言えます。セネガル、エジプト、ブラジル、オランダ、日本、そしてイギリス。リヴァプールスピリットに突き動かされた、国際色豊かなメンバーが一体となって攻撃と守備にあたります。

自宅から赤いユニフォームを見守るファンにも同じ精神が宿ります。スピーカーを通してはっきりと伝わってくるアンフィールドの情熱。それが試合の最後の瞬間まで戦う選手たちを奮い立たせているのは明らかです。

「世界中に何百万人ものファンを抱えるリヴァプールFCのサウンドは、スタジアムの壁を越えて数々の都市や街に鳴り響いています。勝利、敗北、あるいは激励の瞬間とともに、ファン全体の心がひとつになり、連帯感が生まれます」と、Sonosのマーケティング バイス・プレジデントであるピート・ピーダーソンは語ります。

「サウンドはスポーツに欠かせない要素です」と、ピーダーソンは付け加えます。「選手が試合に向けて気持ちを高めるために聴く音楽や、スタンドのファンの歓声、あるいはスタジアムにいるかのような体験を自宅で再現する場合など、サウンドはあらゆる試合に活気をもたらします。リヴァプールは音楽の街としても有名です。Sonosは、この伝統とつながりを大切にしたいと考えました。」

リヴァプールFCとのパートナーシップの一環として、そしてリヴァプールに根差す音楽のルーツを称えるため、Sonosは製品をアンフィールドスタジアム全体に設置し、選手とファンが試合を最高のサウンドで楽しめるようにしています。そして、試合の日以外でも試合の雰囲気を味わいたいファンのために、Sonos Radioは「アンフィールド・プレマッチ・アンセム」という特別ステーションを設け、男子・女子のファーストチームの選手が選んだ音楽や、リヴァプールのレジェンド、ジョン・バーンズによるナレーションの他、ダンスやヒップホップ、アフロビート、R&Bの最新ヒットをお届けしています。

近年好成績を収めているリヴァプールFCは、ビートルズ以来、リヴァプールが世界に誇る最大の産物となっています。2015年にクロップが監督に就任して以来、チームは他にはないサポートの力を得て結果を残しています。2019年にチャンピオンズリーグ、UEFAスーパーカップ、FIFAクラブワールドカップを制した後、2020年に30年ぶりのリーグ優勝を果たし、今年3月にはリーグカップを獲得しました。シーズン終了までにプレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、FAカップを再度制すれば、新たなトロフィーケースが必要になるかもしれません。

地元のファンも遠く離れた土地のファンも、チームの成績に少なからず役割を果たしています。たとえタイトルを獲得できなかったとしても、パンデミックのために1年以上もアンフィールドに足を運べなかったファンがついに戻ってきた今シーズンは、素晴らしいものであったと言えます。

チームのエースストライカー、サディオ・マネはファンがスタジアムにいることの大切さに感謝を表しています。

「いつも言っているように、リヴァプールのファンは世界一です。」とマネは言います。「アンフィールドを埋め尽くすファンの前で再びプレイできて本当に嬉しいです。ファンが戻ってきたことはチームにとって非常に重要で、勝利に大きく貢献してくれています。」

スタジアムに観客が戻ってきたことは、自宅で観戦するファンにとっても大きな意味があります。サポーターたちが合唱する「You’ll Never Walk Alone」やKOPスタンド名物の唸り声など、アンフィールドのサウンドが、リヴァプールFCの観戦を直感的で感情的な体験にしているからです。Sonosは、このようなサウンドをかつてないほど身近に感じさせる役割を担っています。自宅での観戦に最適なSonos ArcやBeam、外に持ち出せるSonos MoveやRoamなど、どんな製品であっても、世界中のファンがリヴァプールFCの試合を特別なものにしているサウンドを、これまで以上に感じることができるようにしています。

地元で知らない人はいないリヴァプールファン、ポール・トレマルコの言うことに間違いはありません。ポールは、アンフィールドスタジアムの向かいにある世界的に有名なアークルズ・パブのオーナーを1981年から務めています。1966年からずっとリヴァプールFCのサポーターであるポールは、イギリスのみならず世界中から訪れるファンをいつも温かく迎えています。「リヴァプールはとても活気があって、訪れる人を喜んで迎える街です。サッカーに関してだけではなく、文化も歴史も、すべてにおいて言えます。この街に住んでいることを誇りに思っています。」と、ポール。「リヴァプールFCは、そのグラウンドも雰囲気も、唯一無二のものです。リヴァプールっ子のようなファンは他にいません。こんなに感情を込めて歌うファンはどこにもいないでしょう。世界一情熱的なファンなんです。」

この情熱と、音楽、サウンド、スポーツの融合こそが、SonosとリヴァプールFCの素晴らしいパートナーシップの原動力となっています。現在では、Sonos製品の力により、まるでアンフィールドにいるかのように自宅で試合を観戦できるようになりました。そこがリヴァプールでも、世界の裏側でも、心の底からの叫び、ボールを蹴る音、ゴールネットを揺らす音のすべてが、自分がその場にいて、この伝説的なチームの一員であるかのように感じさせてくれます。